PR

転職活動の期間、平均「3ヶ月未満〜半年未満」が過半数という現実

データで読む転職
記事内に広告が含まれています。

📊 データで読む転職 #1
このブログではふだん、キャリ子個人の体験談をベースに記事を書いている。

今回はちょっと趣向を変えて、大手転職サービスの一次データを軸に、一つのテーマをじっくり掘り下げる「まとめ記事」シリーズの第1回をお届けする。

私の感想より、まずは数字を見てほしい回。

この記事でわかること

  • 転職活動を始めた人が「どれくらいの期間で終わらせるつもりだったか」の実際の分布
  • 「3ヶ月未満」「半年」「1年以上」それぞれの割合と、転職者・転職活動者(転職未成立者)での違い
  • 内定を得てから実際に退職・入社するまでにかかる平均日数
  • 期間が「短い/長い」を分けている要因についての一次データ側の解釈

転職活動の想定期間、実際のデータはこうなっている

転職を考え始めたとき、真っ先に気になるのは「一体どれくらいかかるんだろう」という点ではないだろうか。

ちょうどいいデータがある。

マイナビキャリアリサーチLabが2025年9月に公開した「転職活動実態調査(2025年)」では、直近1年間(2024年7月〜2025年6月)に転職活動をした20〜50代の正社員1,500名に対し、活動していた当時に「どれくらいの期間活動する想定でしたか」を尋ねている。

ちなみにこの「想定期間」は、実際にかかった期間そのものではなく、あくまで活動当時に本人が見込んでいた期間である点には注意してほしい。

結果はこうだ。

想定していた転職活動期間全体(n=1,500転職者(n=500)転職活動者(n=1,000)
3ヶ月未満26.4%38.8%20.2%
3ヶ月以上半年未満28.1%31.6%26.4%
半年以上1年未満22.8%17.0%25.7%
1年以上3年未満18.3%9.2%22.8%
3年以上4.4%3.4%4.9%
(参考)1年以上(計)22.7%12.6%27.7%

「3ヶ月未満」と「3ヶ月以上半年未満」を合わせると、全体の54.5%が半年未満での決着を見込んでいたことになる。

半数以上が「半年もあれば」と考えているのは、ちょっと意外に感じた人もいるかもしれない。
一方で、「1年以上(1年以上3年未満+3年以上)」を想定していた人も全体の22.7%、およそ5人に1人の割合で存在した。

長丁場を覚悟している人も、決して少数派ではない。

出典:転職活動実態調査(2025年)|マイナビキャリアリサーチLab(公開日:2025.09.24)

想定していた転職活動期間の分布を示す棒グラフ

内定から実際の退職・入社までは、平均49.0日

ここまでは「活動全体の見込み期間」の話。

もう一つ、気になる人が多いであろう数字がある。

内定が出てから、実際に前の会社を辞めて新しい会社に入るまで、どれくらい時間がかかるのか、という点だ。

マイナビの「転職動向調査2025年版(2024年実績)」が、実際に転職した人(在職中に転職活動をした1,104名)を対象に、内定獲得から転職先への入社までにかかった実際の日数を調べている。

内定獲得〜入社までの期間割合
1ヶ月未満21.6%
1〜2ヶ月62.8%
3〜4ヶ月11.6%
5ヶ月以上(5〜6ヶ月・7〜11ヶ月・12ヶ月以上の合計)残り約4%(内訳は資料内で1%未満は非表示のため合算値として記載)

平均日数は49.0日(約1.6ヶ月)で、「1〜2ヶ月」が62.8%と過半数を占める。

体感としても、そう長くは感じない数字ではないだろうか。
あわせて、内定後に前職を退職するまでの平均日数は37.7日、退職後から現職入社までの平均離職期間は11.3日だった。

出典:転職動向調査2025年版(2024年実績)|マイナビキャリアリサーチLab(公開日:2025.03.12)

内定獲得から入社までの期間の分布を示す横棒グラフ

なぜこうなるのか

面白いのは、「転職活動実態調査(2025年)」の担当者コメントで、転職活動をしていた人の姿勢に温度差があることが指摘されている点だ。

「必ず転職したい」という緊急度の高い層は28.5%にとどまり、「いい会社が見つかれば転職したい」という、必ずしも急いでいない層が56.9%を占めた。

実際、期間の分布でも「転職者(実際に転職できた人)」は3ヶ月未満が38.8%と短期決着の割合が高い一方、「転職活動者(転職未成立のまま1年が経過した人を含む)」では1年以上(計)が27.7%と、転職者の12.6%より2倍以上高い。

つまり、転職活動の長さそのものは、切迫度・応募条件の絞り込み方・並行して受ける企業数などの掛け算で決まる、ということらしい。

dodaのキャリアアドバイザーによる解説でも、活動が長引く要因として「理想を上げすぎて可能性を狭めてしまうこと」「ゴール時期を決めずに活動を続けてしまうこと」が挙げられている。

期間の長さは市場環境そのものよりも、本人の活動設計に左右される部分が大きいようだ。

出典:転職活動にかける期間の平均は?長引かせないコツは?/転職Q&A|doda(公開日不明、2025年時点で確認)

よくある質問

Q. 転職活動の期間は平均何ヶ月ですか?
A. マイナビの調査では、活動当時の「想定期間」として「3ヶ月未満」26.4%、「3ヶ月以上半年未満」28.1%が上位で、合わせて半数超が半年未満を見込んでいた。

一方、内定から実際の入社までの期間は平均49.0日(約1.6ヶ月)というデータもある。

「活動全体の期間」と「内定後の期間」は別の数字なので、参照するデータがどちらを指しているか確認する必要がある。

Q. 転職活動が1年以上かかるのは珍しいことですか?
A. 全然珍しくない。マイナビの調査では、1年以上を想定していた人が全体の22.7%(およそ5人に1人)存在した。

特に転職活動を続けているが転職には至っていない層では27.7%とさらに高く、緊急度が低いままじっくり活動する人も一定数いる。

焦る必要はなさそうだ。

Q. 内定が出てから入社まではどれくらいかかりますか?
A. 平均49.0日で、「1〜2ヶ月」が62.8%と最多だった。

前職の退職手続きに平均37.7日、退職後から入社までの調整期間に平均11.3日かかっている。

平均から外れるケースをどう読むか

ここで少しだけ、私自身の話を挟みたい。今の会社に移った際、私は転職エージェントを使わず、知人の紹介で決まった。活動期間はおよそ1ヶ月程度だったので、上記の「3ヶ月未満」(全体26.4%、転職者に限れば38.8%)の中でも、かなり短い側に入る。

エージェント経由の転職では、求人紹介から書類選考・複数社の面接調整までを一つずつ積み上げていくため、平均的な期間に近づきやすい。

一方、知人紹介(縁故・リファラル採用)は、選考プロセスの一部が事前の信頼関係によって省略されたり、面接回数が少なく済んだりすることがある。

あくまで私個人の感覚だが、採用担当として中途採用に関わる中でも、リファラル経由の候補者は書類選考や初回面接がスムーズに進むケースを見ることがある。

ここから言えるのは、「平均49.0日」や「3ヶ月未満が26.4%」という数字は、あくまで多様な経路(転職サイト・エージェント・ハローワーク・縁故など)を経由した人をならした値だということ。

自分の転職経路がどのタイプに近いかによって、体感の期間は平均より大きくぶれる可能性がある。

応募前に「自分が使う経路は、平均的な期間の内側にあるのか外側にあるのか」を意識しておくと、想定外に長引いたときの焦りが少し減るはずだ。

まとめ

転職活動の期間は、「想定していた活動全体の期間」と「内定から入社までの実務的な期間」を分けて見る必要がある。

前者は半年未満を見込む人が過半数(54.5%)を占める一方、5人に1人は1年以上を見込んでおり、後者は平均49.0日というのが、現時点で確認できる一次データの実態だ。

ただし、このデータは「本人が見込んでいた期間」または「実際にかかった手続き期間」であり、活動開始から内定獲得にかかった実測の期間を直接示す全国横断的な統計ではない点は、正直に断っておきたい。

自分の転職活動がこの分布のどこに位置しそうか、応募経路(エージェント・転職サイト・縁故など)ごとの違いも踏まえて見積もることが、活動計画を立てるうえでの現実的な一歩になる。

これから転職活動を始めるなら、まず「どのくらいの期間で区切るか」をあらかじめ決めておくといい。

それだけで、長期化への不安はだいぶ和らぐはずだ。エージェントを使う場合の進め方については、当ブログの体験談記事もあわせて参考にしてほしい。

出典・データ一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました