転職して1ヶ月が経った。
仕事内容は悪くない。人間関係も、前職に比べれば全然ましだと思う。
でも、なぜか体が重い。
夜になると変な疲れが出る。
週末に休んでも、完全には回復しきれない気がする。
最初は「慣れないうちは仕方ない」と思っていた。
でも少し立ち止まって考えてみると、疲れの正体が少しずつ見えてきた。
転職後の疲れは「仕事量」の問題じゃない
正直に言う。
今の職場でやっている仕事量は、前職より全然少ない。
むしろ覚えることがまだ少ないぶん、残業もほとんどない。
それなのに疲れる。
少し立ち止まって、何が自分を疲れさせているのかを整理してみた。
個人的に感じたものをそのまま書く。
① 入社直後のインプット量が想像以上に多い
研修期間は、とにかく覚えることが多い。
会社のシステム、仕事の流れ、誰が何の担当か、社内の言い回し、暗黙のルール。
脳みそをフル回転させながら、同時に「変な印象を与えないように」という緊張感も走らせている。
スタートダッシュで失敗したくないから、余計に慎重になる。
結果、仕事が終わるころには脳が干からびているような感覚がある。
② 引越し後の生活がまだ整っていない
転職と同時に引っ越したのだが、荷解きが終わったのは最初の1週間が過ぎてからだった。
段ボールに囲まれながら、仕事では新人として動く。
地味にきつい。
さらに致命的なことをやらかした。
カーテンを買い忘れた。
横になっているときは気にならなかったのだが、実際に寝てみると朝4時に日光で目が覚める。
毎朝。
まあ、それでも普通に仕事には行けるし大したことではないと思っていたが、睡眠不足が続くと体の回復力がじわじわ落ちてくる。
「なんか疲れが取れないな」の原因の一端はこれだった気がしている。
(カーテンはすぐ買いに行きました…。)
③ 同期がいないので、つらさを共有できる相手がいない
中途入社だから同期がいない。
新卒入社なら「わかるー!」と言い合える人が同じタイミングで何人もいるけれど、中途はだいたい一人。
一日中デスクに向かって作業して、誰とも雑談せずに終わる日がある。
孤独というほどではないが、疲れを分かち合える場所がない。
これもじわじわ効いてくる。
「よそ行きの自分」を1日中やり続けるエネルギー
デスクに座って作業していると、廊下から笑い声が聞こえてくる。
去年の研修の話らしく、泊まり込みの飲み会でAさんが二日酔いだったとか、Bさんがギリギリ寝坊しなかったとか。
みんなが「ほらやっぱり!」と盛り上がっている。
私はそのやりとりを聞きながら、画面に向かって作業を続けていた。
輪に入れないことがつらいというより、ずっと「よそ行きの自分」でいることのほうが疲れる、と気づいた。

前の職場では、つまらない会議でため息をついても許されたし()、「それ無理じゃないですか」と率直に言える関係性があった。
今の職場では、まだそれができない。
発言も、表情も、少し「盛って」いる。
本音の自分を出せずに、一日中ちょっと良い子を演じている。
これが一番エネルギーを使っている気がする。
適応障害になった経験から知っていること
新卒4年目のとき、適応障害になった。
あのとき学んだのは、心の消耗は必ず体に出てくるということだ。
最初は「気持ちの問題」だと思っていても、気づいたら眠れなくなっていたり、食欲がなくなっていたり、電車に乗るだけで動悸がしたりする。
体と心は別々に動いているわけじゃない。
だから今、「なんか疲れてるな」と感じたとき、気合いで乗り切ろうとするのではなく、疲れているという信号をちゃんと受け取ることが大事だと思っている。
「慣れればマシになる」は正しいけれど、それまでの間をどう乗り越えるかを考えないと、体が先に音を上げる。
採用担当として見てきた経験では、転職後3ヶ月前後にメンタルや体調の不調を訴える人は珍しくなかった。
その背景には、新しい環境に慣れようと無理を重ねていたケースも少なくなかった。
転職後の体調管理、私がやっていること

気合いで乗り切るのではなく、仕組みで整える。
今意識していることが3つある。
①「回復する時間」を意図的に確保する
疲れてから休むのではなく、疲れる前に回復を入れる。
週に数回の筋トレがそれに当たる。
筋トレは単純に体を動かすというより、「ちゃんと自分の時間を使えた」という感覚が回復につながっている気がする。
消耗した日でも、自分のためだけの時間があると少しリセットされる。
②「本音を出せる場所」を一つ確保する
職場では気を使い続けていい。
でも、職場以外のどこかに「素の自分」でいられる場所を持っておくこと。
友人と話す、一人でカフェに行く、日記に書く、何でもいい。
よそ行きの自分でずっといると、どれが本当の自分かわからなくなる。
③体調を「気の持ちよう」の問題にしない
眠れない、食欲がない、朝起きるのがつらい。
こういうサインが出たとき、「気合いが足りない」「慣れれば大丈夫」と無理に上書きしない。
体が出しているサインはサインとして受け取る。
悪化してから気づくより、早めに対処した方が回復につながりやすい。
まとめ「転職後の疲れは、弱さじゃない」
転職後に体が疲れるのは、新しい環境に適応しようとして、ものすごいエネルギーを使っているからだ。
仕事量が少なくても、気を張っているだけで人は消耗する。
「慣れるまでの辛抱」は本当のことだけど、慣れるまでの間をどう過ごすかを考えないと体が持たない。
疲れを感じたとき、それは弱さじゃない。
ちゃんと適応しようとしている証拠だ。
ただ、体が「少し休んで」と言っているなら、聞いてあげた方がいい。
私はそう思っている。


コメント